発見される前の貝塚

ただ積み重ねる

2018年に読んだグルメ漫画

漫画苦手苦手言いつつ克服し始めていて、なら自分の好きなジャンルの漫画オタクになろうと思って2018年は実施。ご飯にまつわるシーンがある漫画ならグルメのジャンルでなくても読んだ。200〜250タイトルは網羅した模様。漫画はいろんな方の情緒や思い出を汲み取りやすくてありがたい。勉強半分で楽しめました。

抜群にコナリミサトさんがよくて、チェーン店1人飲みが好きなバリキャリ女子が主人公の「ひとりで飲めるもん」が良かった。

至極疲れている時とか、誰にも関わりたくない時自分を救ってくれるのは、ゆで太郎の蕎麦だったり、デニーズのオニオングラタンスープだったりする。毎日美味しいご飯を食べるために努力するよりも、適度に手抜きして一定の幸せを得ていたい。めっちゃ共感できた。

話はそれるが、個人的に最近やったチェーン店1人飲みはてんや飲みで、野菜天の盛り合わせにきすの天ぷらを追加。急に天ぷら食べたくなった時に駆け込んだら助かった。

ひとりで飲めるもん! (芳文社コミックス)

ひとりで飲めるもん! (芳文社コミックス)

次点で、奥さんを亡くしたシングルファーザーが1人娘のために初心者ながらも料理を作る「甘々と稲妻」は、可愛くて愛しくて美味しそうで良かった。大切な家族の全てを受け入れて、美味しい一緒にご飯食べて、繋がりを強固にする話。普通の単純にいい話なんだけど、苦手な料理を克服しながら孤独を埋め合う感じが泣ける。

自分も初めて包丁握って母親に一人でご飯作った時のことを思い出した。炊き込みごはん、牛しぐれ煮、きゅうりの漬物。炊き込みごはんの水分量がうまくいかず、想定より柔らかくなったけど美味しそうに食べてくれて幸せだった。

万人にオススメはしないけどめちゃ好きだったものも結構あり、「めんつゆひとりめし」は1巻しか出てないが凄い好きだった。丁寧な暮らし派閥で出汁は昆布やカツオから取って調理する友人と、めんつゆひとつで調味して肉じゃが、鍋、パスタなどなんでも作る主人公がだんだん仲良くなる話。

私も料理するけど、2人の登場人物のように自分の中の相反する二人がいる。他人に出す料理なら昆布だしとった時の味の美味しさを出す手間をかけて慈愛を表明したいけど、1人で食べるならめんつゆの万能さや手軽さに恍惚としたい自分。

しかも「創味つゆ」とか「茅乃舎」かしこまったものではなく、ヤマキキッコーマンの手に取りやすくガシガシ使えるやつ。大さじ3使うと緊張しないレベルのめんつゆを使って。

なんだけど、この一年めんつゆを買わない生活を頑張ってたらそれはそれで楽しかった。具材に合わせていりこ、かつお、こんぶ、あご、いろいろ組み合わせを組み立てるのが面白くてアドレナリンが出たので。相反する2人が自分の中で仲良って行く様子が自分の心の中みたいで良かった。

「八雲さんは餌付けがしたい」「姉のお腹を膨らませるのは僕」「ご飯作りすぎ子と完食系男子」あたりは、一人身で作り置きもあまり想定してない料理人間にとってはこういう美味しい美味しいって食べてくださる方が近くにいたら幸せだよなという視点でも良かったし、何しろ一回り以上の年下男子がめちゃ可愛かったのでよかった。母親世代がジャニーズや体育会系男子にハマる気持ちがわかるような。

でも実際こういう方を相手にすると、余りを食べてもらうっていうより4人前作って好きなだけ食べてもらう形になりそうなので経費かかりそうだなとも。例えば鶏肉って安いって思われがちだけど、量用意すると結構かかるんですよね、都内だと100g150円〜250円とか…野菜もたんまり使って…でもその買い物が快感だったりもして。めちゃわかるのでこういう作品増えて欲しい。

ご飯つくりすぎ子と完食系男子 (1) (バーズコミックス)

ご飯つくりすぎ子と完食系男子 (1) (バーズコミックス)

多分続きます!